1970年代に流行したスペースエイジデザインで人気のローラーデジタルウォッチ『FUTURE FUNK』 

ローラー式のデジタル時計は、現在のデジタル時計の前身であると言われています。 数字が書いてあるローラーが縦回転することによって文字盤の窓から時刻を表す数字が見える仕組みになっています。1970−1980年代を思わせる、斬新で近未来的なデザインが特徴です。


ROLLER DIGITAL WATCH ローラー式腕時計とは ー

1970 年代、全人類が宇宙旅行を夢見ていた時代に時計業界では斬新 なデザインの時計がたくさん生まれました。現在の時計のデザイナーが舌を巻くような時計をスイスの時計デザイナーは次々と生み出して
いたのです。この時代に代表されるのは ANDRE LE MARQUAND (アンドレ・ル・マルカン)によるスペースマン、そして機械式のムーブメントを使ったディスク式&ローラー式の腕時計です

写真:ANDRE LE MARQUANDによるスペースマン

ディスク式腕時計とは、数字が印 字されたディスクを水平に回転させることによって文字盤の ウィンドーから時刻が見えるシステムをもった時計のことで、スイスの小さな工房がこのような時計をたくさん作っていました。

写真:当時のディスク式腕時計

ディスクを水平に回転させるだけでなく、車のメーターや飛行機の計 器のようにローラーを縦に回す時計も開発され1974年のBASEL WORLDで発表されましたがどちらも日本製のクォーツ 腕時計と比較すると正確さという時計としての機能の部分で敗北しました。 

現在でもディスクを水平に 回すタイプのデジタル時計はヴィンテー ジアイテムとして時々市場で見かけます。 家内工業的に小さな工場で汎用性ムーブを使って時計を作っていた時代にこのようなギミックを効かせた時計が必要だったか はさておき、時の時計技師らのチャレンジ精神には感動させられます。

写真:当時のディスク式腕時計

時代の変化の中で好みが多様化された現在でも、時計の開発に携わる 人たちのひとつの夢は、当時のデザインをリスペクトした斬新かつ正確な商品の開発です。ローラー式腕時計の開発には多くのウォッチメーカーが試行錯誤を重 ねながらチャレンジを続けてきました。「機械を正確に動かす為の殆どの特許をETA社が持っている上に、機 械式ではトルク(時計を駆動さ せる力のこと)が強いがコストが高くなってしまう」「クォーツは低価格だが、重量のあるドラムを正確 に回すほどの電力が保てない」などの問題に直面しつづけてきまし た。そんななか開発に成功したのが中国の工場です。今や激しい競争が 繰り広げ られる現在の 中国では昔と違い先進的な 技術とハイクオリ ティなものづくり精神が必要とされ、200年代に入ってからは生産 レベルが急激にあがっています。そんな中国の工場がついにローラーのムーブメントを開発し、特許を取ることに成功しました。1970 年代のローラー式腕時計復刻の夢をついに叶えたのです。